カナダで生活を始めたばかりの頃、配送の仕組みが日本と全く違うことに驚いた方も多いのではないでしょうか?
日本では、時間帯指定や再配達が当たり前ですが、カナダではそうしたサービスがほとんど見られません。私自身もこのシステムに戸惑うことがありましたが、慣れてしまうと、カナダならではの利便性も感じるようになりました。
今回は、カナダの国内配送の特徴や注意点、そして私の実際の体験談を交えて、カナダでの荷物受け取り方法について解説していきます。
日本のように翌日配送はありませんし、時間帯配送もありません。私たちは今カナダに住んでいるので、気長に届くのを待ちましょう。
国際便についてはこちらの記事へ
目次
荷物が届く流れ
カナダでの荷物配送は、ほとんどの場合、玄関前やポーチに荷物が置かれる「置き配」が一般的です。
特に都市部や住宅街では、配達員が荷物を玄関前に置き、サインなどが不要な場合、配達が完了します。置き配は非常に普及しており、指定がない限り、自動的にこの方法が選ばれることが多いです。
玄関ポーチとは、建物の玄関の外側にある、屋根が付いたスペースのことです。カナダでは、広めのポーチに椅子やテーブルを置いてくつろぐスペースとして活用することもあります。
配達時のドアベル対応
荷物が配達される際、配達員がドアベルを鳴らすことは稀だと思います。これは、置き配を前提としているためです。
配達員は荷物を置いてそのまま去ることが一般的で、後に荷物が配達されたことを知らせるメールやテキストメッセージが写真付きで届くこともあります。そのため、宅配業者の追跡機能を使って、荷物の状況を確認することをお勧めします。
ただし、サインが必要な荷物の場合や、特別な指示がある場合は、ドアベルを鳴らして受け取りを促すことがあります。
サインが必要な荷物で、配送時、自宅に誰もいない場合には、業者は荷物を持ち帰ると思います。
配送ミスや間違った住所への配送の可能性
間違った住所への配送は、まれに起こる可能性があります。特に、アパートやタウンハウスなど住所が似ている場合や、同じ郵便番号内での誤配送が発生することがあります。
配送業者は大抵、荷物の追跡番号を提供しているため、配達状況を確認することでミスを防ぐことができます。
Amazonで何度か誤配送を経験しました。配送記録は「配送済み」なのに荷物が届かず、結局、隣人宅に配達されていて、後日親切な隣人が届けてくれました。
置き配のリスクと荷物の紛失
置き配が一般的なカナダでは、荷物の盗難リスクが伴います。特に高価な商品を注文する場合、このリスクが高くなるため、注意が必要です。
荷物が紛失した場合の対処法
紛失が分かった時点で速やかに行動することをお勧めします。
- 配送業者に連絡する
まず、追跡番号をもとに配送業者に連絡し、配達状況を確認します。 - 販売店に連絡する
オンラインショップで購入した場合、販売店に直接連絡を取り、紛失を報告します。多くの大手ショップは、迅速に再送や返金の対応をしてくれることが一般的です。この再送のことをFree Of Chargeと言ったりします。 - 保険の適用を確認する
高価な商品や重要な書類を送る場合、保険に加入していることが推奨されます。保険が適用される場合は、期限内にクレームを提出し、補償を受けることができます。 - 近所や管理人に確認する
配達先が誤って近隣に届けられた可能性もあるため、近隣やアパートの管理人に確認するのも有効です。
便利な配送オプション、不在通知
不在時はポストに不在通知が入ることがあり、CanadaPostからの通知の場合、荷物は「Shoppers Drug Mart」や「REXALL」内のCanada Postに保管されることが多いです。これらの店舗は土曜も営業しているため、週末でも受け取ることが可能です。
CanadaPostだけでなくほかの業者の場合もあるので、不在通知を確認し、指示に従いましょう。再配達が可能な場合もあります。

また、一部の配送業者(例:UPS、Purolator、Amazon)では、そもそもの配送先を自宅ではなく指定の「受け取りポイント」に届けるサービスもあります。これにより、自宅で特定の時間に待機する必要がなく、好きな時間に店舗で荷物を受け取ることができるため、利便性が高いです。
自分の都合に合わせて自由に荷物を取りに行けるのは便利ですね。
どこで受け取る? 郵便配達の特徴
一般的には自宅へ届けられる
戸建て住宅に住んでいる場合、郵便物が自宅まで届けられるのが一般的です。手紙、葉書、小包など自宅のポストか玄関前に置かれているでしょう。
メールボックス
集合住宅では、手紙や長封筒は各戸に直接配達されず、共用の「メールボックス」にまとめて配達されます。このボックスには住人ごとの鍵があり、郵便物の安全が確保されています。

メールボックスの使用については、引越し時に大家さんやディベロッパーから説明を受ける場合が多いです。またメールボックスの鍵は大家さんから直接受け取るか、Canada Postに発行のリクエストをし、発送してもらうことができます。紛失した場合も、Canada Postで再発行が可能です。
当初はこのシステムに戸惑いましたが、郵便物の安全性が高く、荷物の受け取り時間を気にしなくて良い点から、今では安心して便利に利用しています。
カナダ配送業者の紹介
カナダで広く利用されている配送業者には、カナダポスト、Purolator、UPS、DHL、FedExなどがあります。それぞれの特徴やサービス内容について詳しく見ていきたいと思います。
- Canada Post カナダポスト
- Purolator ピューロレーター
- UPS ユーピーエス
- DHL ディーエイチエル
- FedEx フェデックス
カナダポストとピューロレータは国内に強く、他は、ビジネスおよび国際向けになります。
Canada Post カナダポスト

カナダの郵便サービス、カナダポストは、日本の日本郵便に相当します。同じ州内であれば、通常数日〜1週間以内に荷物が届きますが、広大なカナダでは地域によって配送時間が異なることがあります。特に、遠隔地や北部の地域への配送には時間がかかることがあります。
CanadaPost追跡はこちら:https://www.canadapost-postescanada.ca/cpc/en/home.page#
Purolator ピューロレーター

Purolator(ピューロレーター)は、カナダ全土で信頼性が高く、スピーディーな配送を提供する業者です。追跡サービスも充実しており、配送状況をリアルタイムで確認できるため、安心して利用できます。
Purolator追跡はこちらへ:https://www.purolator.com/en
UPS ユーピーエス

UPSは、Amazonなどで注文した商品を届ける際によく使われる配送業者です。UPSは世界中にネットワークを持ち、高価な商品や重要な書類の配送にも多く利用されています。私も何度か利用しましたが、配送速度が速く、荷物が丁寧に扱われる印象を受けました。
UPS追跡はこちら:https://www.ups.com/ca/en/Home.page
DHL ディーエイチエル

DHL ディーエイチエルはドイツを本拠地とする国際的な物流および配送サービス企業です。さまざまな配送サービスを提供しており、急ぎの配達が必要な場合には「DHL Express」、大規模な国際物流が必要な場合には「DHL Global Forwarding」など、ニーズに応じたオプションを選ぶことができます。
DHL追跡はこちら:https://mydhl.express.dhl/ca/en/home.html?cid=Paid-Search_CA_SEA_Header_Logo#/createNewShipmentTab
FedEx フェデックス

FedEx(フェデックス)は、アメリカを本拠地とする国際的な物流および配送サービス企業で、特に急ぎの国際配送やビジネス向けの物流に強みを持っています。FedExは信頼性と迅速さで知られており、企業や個人の両方に多くのサービスを提供しています。
FedEx追跡はこちら:https://www.fedex.com/en-ca/home.html
まとめ
今回はカナダの配送システムについてお話ししました。カナダでの配送は、日本と比べると時間指定や再配達の柔軟さがない代わりに、置き配が一般的で利便性があります。しかし、誤配送や荷物の盗難のリスクもあるため、注意が必要ですね。