車や旅行

カナダで電気自動車は普及している?初めての電気自動車購入!自宅と公共の場での充電方法

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

 先日、ガソリン代が高騰している中で、ついに念願の電気自動車を購入しました。

 電気自動車を購入するにあたり、まず頭に浮かぶのは、「充電をどうするか」ではないでしょうか?ガソリン車であればガソリンスタンドに行けば良いのですが、電気自動車の場合は自宅での充電が主な方法となります。

 具体的にどのように充電をすれば良いのか、また、公共の充電ステーションの使い方についても不安があるかもしれません。

 今回は、私の経験をもとに、電気自動車の充電方法についてお話しします。

先日、請求書をもとに、充電1回あたりどれくらいの電気料金がかかっているのかを確認しました。オンライン上で使用日別、時間別で確認したところ、充電1回あたり約3ー4ドル程度でした。

わさび

私の家では、電気自動車を購入した後(納車の前に)、車庫に電気自動車専用の充電コンセント(Level2)を設置しました。

カナダの電気自動車

 カナダ政府は、運輸部門の脱炭素化を推進し、ゼロエミッション車(ZEV)の普及に努めています。

 近年、カナダにおけるZEVの市場シェアは着実に増加しており、2023年の新規軽自動車販売に占めるZEVの割合は11.7%で、2022年の8.9%から上昇しています。さらに、2024年7月には13.7%に達し、前年同月の11.8%から増加しています。

(参照:Transportation Canada

 カナダ政府は、2035年までに新規販売される全ての軽自動車をZEVとする目標を掲げています。そのための中間目標として、2026年までに少なくとも20%、2030年までに少なくとも60%の新規販売車をZEVとする計画です。

 これらの目標は、2023年12月に最終化されたカナダの電気自動車供給規制に組み込まれています。また、政府はZEVの価格をより手頃にし、充電インフラの整備を進めるための投資も行っています。

電気自動車充電カテゴリー

充電の基本: 3つのレベル

 電気自動車の充電には、大きく分けて3つのレベルがあります。それぞれの充電方法には特性があり、使用する環境や目的に応じて選択することが求められます。

わさび

電気自動車を買った場合、Level1と2のコンセントへ差し込むプラグが備品としてついてくると思います。ただ、充電コンセント用に専用の工事が必要になるかもしれません。

Level 1(110V)

 Level 1の充電は、家庭用の110Vコンセントを使用して行うもので、充電に20時間程度かかります。

 この方法は、日常的に少しずつ消費した電力を補充するのに適しており、特別な工事が不要で、既存のコンセントにプラグインするだけで簡単に利用できます。

わさび

(写真にある)家庭用コンセントへ繋げて充電することができます。カナダのコンセントは、日本と異なり、一般的に穴が3つあります。

Level 2(240V)

 Level 2の充電は、240Vの高電圧を使用するため、充電時間が4〜8時間と大幅に短縮されます。この方法は、速やかに充電したい場合や、より効率的な充電を求める場合に適しています。

 しかし、通常の家庭用コンセントとは異なる形状のため、240V専用コンセントの工事が必要です。この工事は、カーディーラーもしくは地元の業者に依頼してください。

 私の家では、このレベル2の充電器を使用して夜間に充電を行っています。これについては後ほど詳しく説明します。

わさび

私はカーディーラーでの高額な工事を避け、地元の専門業者に依頼してコストを抑えました。請求額はコンセント本体および人件費など全て込みで400ドルでした。

Level 3

 Level 3は、いわゆる急速充電で、30分程度で80%の充電が可能です。これらのスタンドは、主に公共の場に設置されており、長距離移動時や急ぎの充電が必要な場合に便利です。

 通常、家庭ではこのLevel 3を使用することはできませんが、公共の充電ステーションで利用することができます。

わさび

大衆向けのスタンド(テスラスタンドなど)が対象となります。

電気コンセントとアダプターの違い

 これまでは充電Level(V)に応じた電気コンセントのお話をしてきました。ここでは、次に進む前に、充電において重要な「電気コンセント」と「アダプター」の違いについてお話しします。

電気コンセントとは?

 電気コンセントは、電力を供給するための設備で、壁に取り付けられた差し込み口のことです。これを通じて、家庭内の電気製品に電力を供給します。例えば、レベル1やレベル2の充電器を接続するのに必要です。

わさび

家電や充電器のプラグ(手に持っているもの)をコンセントの穴に差し込んで電力を得ます。

アダプターとは?

 アダプターは、異なるタイプの電気機器を互換性のある形で接続するための変換装置です。電気自動車の充電において、充電コンセントと車両の接続を可能にするためにアダプターが使用されます。

わさび

アダプターとは、車側に差し込むものとなります。

コンセントから車までの距離が長い時は?

 専用の延長コードがあるので問題ありません。アマゾンにもたくさん売っています。電気「V」と必要な長さに注意してくだい。

つまり

 電気コンセントは電力を供給する「出口」であり、アダプターはその出口を異なる形状や規格の「プラグ」に適合させる「仲介役」です。電気自動車の充電を行う際は、この二つを適切に使い分けることで、安全かつ効率的に充電が行えます。

自宅で充電してみた

 自宅で電気自動車を充電するには、Level 1またはLevel 2の充電器を利用します。

わさび

Level2充電の場合、通常の家庭用コンセントとは異なる形状のため、工事が必要です(240V専用コンセント)。この工事は、カーディーラーもしくは地元の業者に依頼してください。

充電が10%になったら、80%まで充電する

 私の家では、Level 2の充電器を使用し、夜間に充電を行っています。

 充電が10%くらいになったら80%まで充電するようにしています。車を購入する際、ディーラーから10%−80%がバッテリーが長持ちするための秘訣だと言われ、それを守っています。

充電1回あたりの電気代はいくら?

 電気自動車のバッテリー容量が70kWhで、充電料金が0.087ドル/kWhの場合、充電を10%から80%まで行うコストを計算してみました。

  • 充電する電力量: 充電前のバッテリー残量 = 70kWh × 10% = 7kWh
  • 充電後のバッテリー残量 = 70kWh × 80% = 56kWh
  • 充電する電力量 = 56kWh – 7kWh = 49kWh

次に、この電力量に電気料金をかけて、充電コストを求めます。

  • 充電コスト = 49kWh × 0.087ドル/kWh = 4.263ドル

 したがって、バッテリーを10%から80%まで充電するのにかかる費用は、約4.26ドルとなります。そして、電気代を節約するために、料金が安い夜間(もしくは休日)に充電を行うのが効果的です。

時間帯別の電気料金についてはこちらで解説しています。

わさび

電気料金を確認できるオンライン口座で、充電1回あたりの電気料金を確認してみたところ、約3−4ドルほどでした。

パブリックにある電気自動車充電スタンド

公共の充電スタンドの利用

 自宅での充電に加えて、外出先での充電も重要なポイントです。公共の電気自動車充電スタンドは、近年ますます普及しており、特にショッピングモールや駐車場で簡単に利用できるようになっています。

わさび

特にテスラの充電スタンドは他のメーカーよりも普及しており、数も多いのが特徴です。

テスラスタンドの使い方

 テスラのスーパーチャージャーステーションは、スマホアプリを使って最寄りのスタンドを探すことができます。使い方は簡単で、充電ポートを開けてプラグインするだけです。充電が開始されると、車のディスプレイに充電速度や料金が表示され、終了後は車両やアプリでセッションを終了します。料金は事前に登録した支払い方法に自動で請求されるため、非常にスムーズです。

わさび

充電から支払いまで、全てアプリで完結します。充電スタンド自体には、精算機などはついていません。

 テスラのスーパーチャージャーは、テスラ車向けに設計されており、現時点では(2024年時点)他の車メーカーとの充電の互換性はありません。

 しかし、とあるニュースによると2025年初旬から、他のメーカーの電気自動車もテスラ充電器を使用することができるようになるかもしれないとのことでした。

わさび

私の車はテスラではありません。私の車会社は、2025年にテスラと契約を締結し、テスラのステーションで充電ができるようになるとのことでした。

まとめ

 今回は、電気自動車の充電事情についてお話しました。自宅での充電には、Level 1またはLevel 2の充電器を設置することになります。また、公共の充電スタンドではLevel 3の急速充電が可能で、特にテスラのインフラが充実しています。電気自動車の充電方法を理解することで、より快適なEVライフを楽しみましょう。

ABOUT ME
怠惰なわさび
日常生活、英語、仕事について書いています。