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金密輸にならないために、メープル金貨を日本に持ち込む際に注意すること

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 皆さんは金をどんな目的で購入していますか?ギフトや収集、将来の値上がりを期待する投資目的など、理由はさまざまだと思います。さらに、最近の円安を受けて、海外で購入した金貨を日本で換金し、利益を得ようと考える方もいるかもしれません。

 しかし、このような行動には注意が必要です。特に、海外から日本に金(金貨)を持ち込む際には、税関での適切な手続きを怠ると、知らないうちに「密輸」に該当する可能性があります。密輸行為は法律で厳しく取り締まられており、罰金や金貨の没収など、重大なリスクを伴います。

 この記事では、メープル金貨を例に、日本に金貨を持ち込む際の注意点と必要な手続きについて詳しく解説します。安全な取引のために、ぜひ参考にしてください。

金の重さを測る際、海外では一般的にトロイオンス(troy ounce)が使われます。この単位は通常「oz」と表記され、日本で馴染みのあるグラムとは異なります。1トロイオンスは約31.1035グラムに相当します。

わさび

一定以上の金の国内持ち込みに税金がかかる点は、多くの人が見落としがちなポイントですよね。

日本での金換金と注意点

 現在の円安を背景に、海外で購入した金貨を日本で換金することは、一見すると大きな利益を得られる可能性があるように思えます。日本国内の金の買取価格には消費税が含まれており、為替差益に加え、消費税分のプラスも得られるためです。

 しかし、日本に金貨を持ち込む際には税関での適切な申告が必要です。税金の支払いを怠ると、密輸行為と見なされ、法律により厳しい処罰を受ける可能性があります。

 税関は金密輸に対して取り締まりを強化しており、過去数年間で摘発件数と押収量が急増しているのが現状です。

税関による日本国内の金密輸の取り締まり強化

 日本税関によると、金の価格上昇や訪日観光客の増加に伴い、金の密輸が増加傾向にあるとのことです。

 取り締まりの対象となる密輸手口は、身体や荷物への隠匿、ICチップに偽装、コンプレッサーの部品として隠すなど、多様で巧妙化しています。

画像は、日本税関の公式ウェブサイで確認することができます(税関の公式資料はこちら)。

日本に持ち込む際に気をつけること

気づかないまま金密輸をしてしまわないように

 金貨を日本に持ち込む際は、税関での適切な申告と手続きが欠かせません。日本は金を「消費財」として扱い、海外では「資産」として扱われることが多いため、国によって取り扱いに違いがあります。こうした違いを理解しておかないと、無意識のうちに違反している可能性があります。

 知らず知らずのうちに密輸をしてしまわないよう、以下のポイントに注意しましょう:

  • 税関での申告が必要
  • 持ち込む金貨の価格を確認する:20万円を超えるかどうか

税関申告の方法を理解する

 税関のウェブサイトや窓口で、金を持ち込む際の手続き方法を確認してください。支払手段等の携帯輸出入の手続を申告する必要があるか確認しましょう。詳しくはこちら

申告対象者

(1)現金、小切手、約束手形、証券の合計額が100万円相当額を超える場合

(2)金の地金(純度90%以上)の重量が1kgを超える場合

外国通貨から日本円に換算する場合は、税関ホームページ内「価格の換算に用いる外国為替相場」を参照することになります。

わさび

用紙は、空港などに備え付けられています。場合によっては、事前に問い合わせを行うと安心ですね。

持ち込む金貨の価格を確認する

 現在の相場を確認し、金貨の価値が20万円を超える場合は必ず税関申告を行うようにしましょう。

税関 海外旅行者の免税範囲より抜粋、詳しくはこちら

罰則規定

  税関ウェブサイトに記載されている罰則を紹介します。

 金密輸に係る関税法上の罰則では、5年以下の懲役若しくは最高で金の価格の5倍の罰金等が科せられ、またはその両方が科せられます。関税局・税関として、金密輸には厳格に対応します。

税関ウェブサイト引用

わさび

この知識を持っていれば、税関でのトラブルを未然に防ぎ、安心して取引を進めることができますね。

まとめ

 海外で購入した金(金貨)を日本に持ち込む際には、税関での正しい手続きが必須です。税の未納や申告漏れは密輸として取り締まられるリスクがあります。

 正しい手続きを行えば、トラブルを避けながら安心して金貨を日本に持ち込むことができます。違法行為に巻き込まれることなく、安全に取引を進めましょう。

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怠惰なわさび
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