カナダでの就職活動は、新たな挑戦と可能性に満ちたものですが、時には複雑さも伴います。その中で、カナダにある就職エージェントの利用は、成功への近道と言えるでしょう。特にカナダでの就職活動においても、海外就職エージェント(地元カナダのエージェント)は重要な役割を果たします。
今回は、トロントやバンクーバーなど主要都市で活動する信頼性の高いエージェントについて紹介します。
- Pasonaカナダ: トロント方面での就職に強いパートナー
- Activ8: バンクーバーでの就職を支援する専門エージェント
- パン・パシフィック: バンクーバーの日英バイリンガル向けエージェント
これに加えて、もちろんLinkedInやIndeedへの登録も必要です。自ら行動する必要が出てきます。
目次
はじめに
このブログの対象者
このブログは、現在日本、カナダに住んでいるかに関わらず、日本国内でのバックオフィス系の就労経験がある人で、カナダでの再就職もしくは転職を考えている人向けです。また、普段の英語力にまだ不安があり、日系寄りの就職先を探している人に役立つ情報だと思って書いています。
なぜエージェントが必要なのか?
日本では“リクナビダイレクト”や”AMBI”、“ JACリクルート”などの就職プラットドームや転職エージェントの利用は、就職活動を円滑に進める重要な手段です。カナダでの就職活動も例外ではありません。LinkedInやIndeedを活用するのは一般的ですが、求人がそれらに出回っていないことも多くあるため、他のプラットフォームの活用も考えることが必要です。カナダの就職エージェントは、自国の人材と現地企業をつなぐ役割を果たし、就職活動を成功に導きます。ただし、これに加えてLinkedInやIndeedへの登録も必須です。
一人での就職活動の難しさとエージェントの安心感
また、一人で就職活動をしていると、気持ちが塞ぎ込んでしまうことがあります。私自身、面接にたくさん落ちて、連絡すらもなく、いつ就職活動が終わるのか、未来が見えなくなってしまった経験があります。自分の努力は合っているのか、そもそも何か間違っているのかと悩む日々が続きました。
そんな時、エージェントの存在は本当に心強かったです。エージェントは「こうしたらいい」「何を言って何を言わなくていい」など、具体的なアドバイスをくれます。面接を受ければ受けるほど迷い、落ちるほど自分を否定されているように感じていた私にとって、プロフェッショナルなアイデアは、自分を客観的な立場に戻す良い役割を果たしてくれました。
現地での活動が有利
カナダでの就職活動を考える際、日本から探すよりも、実際に現地カナダにいて就職活動をする方が有利です。日本にいてカナダのバックオフィス系の仕事を見つけることも不可能ではないですが、現地にいた方が難度が低いという意味です。IndeedやLinkedInでは職探しをしている個々人に「担当」はつきませんが、個々人へのケアまで対応してくれるカナダの就職エージェントもあります。そして、カナダ国内にいれば、カナダの就職エージェントとのコミュニケーションがスムーズに行えるため、求人情報の収集や面接のセッティングが効率的に進みます。
ここではバックオフィス系の求人について書いています。仮にあなたがエンジニア系の方でしたら、エージェントに頼ることなく、LinkedInだけの登録で十分だと思います。先方(企業のHR部門だけでなく、ヘッドハンター:Talent Acquisition)からアプローチしてくるでしょう。行きたい企業が既に決まってるのであれば、LinkedIn上にて、実際に今働いている人へ「Referralして欲しい」とメッセージを打てばいいと思います。そして、履歴書の書き方や、面接の想定問答の準備に力を入れてください。面接の過去問は、ネットにあったりします。中国系のコミュニテーに多く出回っていたりするので、中国語に翻訳して探すのもありかと思います。
おすすめの就職エージェント
Pasonaカナダ: トロント方面での就職に強いパートナー
Pasonaカナダは、日本に本社を置く総合人材サービス会社であり、トロント方面での就職を支援する頼れるパートナーです。履歴書登録だけもしておくことをお勧めします。日本語、英語対応可。
現状、どこかの企業に現在進行形で勤めており、「良い条件の企業があれば転職したいな」、という方にピッタリのエージェントでしょう。エージェント側も「飽きポジションがあれば紹介する」というスタンスです。そのため、求職者側の「今すぐに見つけたい、どんどん紹介して欲しい」という要望には応えづらいかもしれません。強みとしては、私個人を理解してくれた上で、いろいろな前向きなアドバイスをしてくれたり、第一面接に同席してくれたと心強いサポートを得られます。
Activ8: バンクーバーでの就職を支援する専門エージェント
Activ8は、バンクーバーでの就職を考えている求職者にとって特におすすめの専門エージェントです。日本語、英語対応可。
こちらもPasonaカナダと同じく、第一次面接に同席してくれます。また、求職者と企業のミスマッチを防ぎ、円滑なコミュニケーションをサポートしてくれます。この企業のメインターゲットはアメリカ市場で、カナダは少しだけ求人の取り扱いがあります(バンクーバーメインでトロント少し)。アメリカにある企業間でのActiv8の評判が良かったりするため、企業側からActiv8に求人掲載を依頼したりしています。
PasonaもActiv8も第一次面接に同席してくれ、非常に心強いです。
パン・パシフィック: バンクーバーの日英バイリンガル向けエージェント
パン・パシフィックは、バンクーバーでの日英バイリンガルの求職者に特化した海外就職エージェントです。求人情報提供やキャリアカウンセリングなど、海外での就職活動を支援するサービスを提供します。また、パン・パシフィック・パーソネルは、商社(双日や伊藤忠)などの営業事務やロジスティクス担当の求人を多く取り扱っていると感じます。掲載企業は、就労ビザを出してくないでしょう。
面接での条件交渉
海外での就職活動では、面接での条件交渉が成功に不可欠です。特に家族がいる場合、ベネフィット保険(Dental CareなどのExtended Care)の適用日がいつからかはっきりさせることをオススメします。これらの福利厚生の適用日は、企業ポリシーによってさまざまです。
エージェントは求職者の代わりに交渉を行ってくれることも多いですが、大事なポイントは自分で最終チェックするのが吉です。特に福利厚生に関しては、事前にしっかり確認し、契約に明記されていない場合でも入社後すぐに適用されるよう交渉してみる価値があります。
多くの場合、企業は柔軟に対応してくれることが多いため、遠慮せずに希望を伝えることが重要だと思います。
まとめ
カナダでの就職活動を成功させるためには、LinkedInやIndeedだけでなく、就職エージェントを活用することも大事です。Pasonaカナダはトロント方面での就職を支援し、Activ8とパン・パシフィック・パーソネルはバンクーバーでの就職を支援します。これらのエージェントは、海外からの求職者を支援し、現地企業とのマッチングを促進します。また、面接での条件交渉をしっかり行い、求職者の将来の安定を確保することも成功への重要なステップです。海外就職エージェントの利用は、海外就職を目指す求職者にとって成功への近道です。