こんにちは。今回は、私が実際に英語学習を続ける中で「これは便利!」と実感した方法、ChatGPTを使った英会話ロールプレイについてご紹介します。
私は現在カナダに住んでいますが、「英語圏に住んでいる=英語が自然と上達する」とは限らないことを、日々実感しています。確かに英語に囲まれた環境にいるのは大きなメリットですが、それだけでは英語力は頭打ちになりがちです。なぜなら、日常生活で使う英語は限られており、聞き流すだけで積極的にアウトプットしなければ、使える英語力にはつながらないからです。
そんなときに出会ったのが、ChatGPTの音声モード(Voice Mode)でした。
目次
英語圏に住んでいても英語が上達しにくい理由
まずは、多くの英語学習者が直面する疑問「どうして英語圏に住んでいるのに英語が上達しないのか?」について、私の経験を交えて整理してみます。
私自身、カナダで暮らしていて、夫との会話はすべて英語です。しかし、実はそれが必ずしも英語力の向上にはつながっていないことを感じる場面もあります。というのも、長く一緒に過ごしていることで、私の拙い英語でも夫は内容を汲み取って理解してくれるからです。
たとえば、語順がめちゃくちゃでも、単語がいくつか抜けていても、夫は「こう言いたいんだろうな」と自然に補完してしまいます。その結果、私は英語を正しく使えているように錯覚してしまい、実際には言語化の練習ができていないことに気づきます。
つまり、英語圏にいて英語を使っていても、使う単語や表現が限られていたり、身近な人が察してくれたりすることで、成長の機会が意外と少ないのです。
1. 受け身になりがち
家庭内で日本語のYoutubeを見ていたり、日本人の友人と集まっていると、1日中ほとんど英語を話さない日もあります。受け身でいては、英語を話す機会が自然に増えることはありません。
2. 間違いを恐れて話さない
間違えて恥をかきたくない、伝わらなかったらどうしよう。そんな不安から、つい黙ってしまうこともあります。英語のシャワーを浴びているのに、自分が発信しないと、英会話力は伸びにくいです。
3. 英語を使う場が限定的
英語でのやり取りがスーパーのレジや郵便局だけ、という日も珍しくありません。つまり、”英語を聞いても、話す機会がない” という状況です。
耳が痛いですね。自分でも自覚しています。
ChatGPTのVoice Modeとは?
そんな悩みを抱えていた私が出会ったのが、ChatGPTの音声モード(Voice Mode)です。この機能を使えば、まるで英会話教室にいるかのように、AIとリアルタイムで音声のやり取りができます。しかも、相手はAIなので、間違えても恥ずかしくないし、こちらのペースに合わせてくれます。
- 間違えても誰にも迷惑がかからない
- 自分のペースで話せる
- 発音や反応の練習が同時にできる
- 24時間いつでも使える
- 実際の会話で使える表現をその場で学べる
- 文法のフィードバックも受けられる
- 会話の記録をスクリプトとして保存できる
これは、英語を実際に使う“練習の場”としては最高のツールだと思いました。
設定方法
- 画面右下の黒いアイコン(音波のような模様)をタップ
- このアイコンは「Voice Mode(音声モード)」の入り口です。
- 初回の場合、マイクの使用許可を求められるので「OK」をタップします。
- 中央に青くて丸いアニメーションが表示されたら、音声会話モードが開始されています。
- あとはChatGPTに向かって話しかけるだけ!
- こちらが話すと、青い球体が「ポワン」と波打つように動いて反応します。
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ChatGPTでのロールプレイの進め方
私がChatGPTでロールプレイをするときの流れは次の通りです。
- 音声モードをONにして会話を開始
- 画面下のマイクアイコンをタップすれば音声会話が始まります
- シチュエーションを指定する
- 例:「空港で入国審査を受ける場面」「カフェで注文する会話」
- ChatGPTに英会話ロールプレイの相手役を依頼する
- 例:「あなたはカフェの店員になってください」
- 間違えても気にせず続ける
- 言い直してもOK、止まってもOK。緊張せず進められます
繰り返し使うことで、表現の幅が広がったり、自然な返しが身についたりと、会話力の向上が感じられます。
音声モードは有料?
はい、音声モードを使うにはChatGPT Plus(月額20ドル、約30カナダドル)への加入が必要です。
私はこれまでDMM英会話やビズメイツなどのオンライン英会話を利用してきましたが、月額7,000円から15,000円ほどかかるため、続けるのが難しいと感じることもありました。
その点、ChatGPT Plusであれば月額20アメリカドル程度(30カナダドル)で、同じような効果を得られると感じています。実際、文法に特化して練習したいときには、文法ミスをその場で訂正してくれるし、自分とChatGPTとのやり取りをスクリプトとして書き起こしてくれる機能もあるため、復習にも最適です。
オンライン英会話との棲み分け
もちろん、オンライン英会話(DMM英会話やビズメイツなど)にも多くの良さがあります。特に、実際に人と話すという緊張感や対面でのやり取りによるリアルな会話体験は、AIでは得られない貴重な要素です。
オンライン英会話は、講師が表情や話し方で感情を表現してくれるため、コミュニケーションの実践的なトレーニングとしてとても有効です。また、相手が人間だからこそ、生徒側も「きちんと伝えなきゃ」という意識が高まり、集中力も上がります。
一方で、ChatGPTはさらに手軽で、予約不要。早朝でも深夜でも、思い立ったときにすぐ会話が始められます。そして、ただの会話にとどまらず、丁寧なフィードバックや解説を即座に返してくれるのも大きな魅力です。
ChatGPTとオンライン英会話、どちらを先に使うべき?
多くの人が気になるのが、「ChatGPTで練習してからオンライン英会話に移行するべきか、それともその逆か?」という点です。結論から言うと、どちらが先でも効果はありますが、自分のレベルや目的によって順番を変えるとより効果的です。
ChatGPT → オンライン英会話
この順番は、初心者や英語に自信がない方に特におすすめだと思います。ChatGPTであらかじめ表現やフレーズを練習しておくことで、オンライン英会話の場面で「通じた!」という成功体験が得やすくなります。また、ChatGPTは文法ミスや不自然な表現を即座に訂正してくれるため、実践前の準備として非常に優れています。
オンライン英会話 → ChatGPT
ある程度英語に慣れてきた方には、オンライン英会話で実際のやり取りを経験したあと、その内容をChatGPTで振り返る方法も有効だと思います。たとえば、講師との会話でうまく言えなかった表現や、聞き取れなかったフレーズをChatGPTに再現してもらい、復習や表現の強化に活かせます。
まとめ
英語圏に住んでいても、実際に話す機会がなければ英語は上達しません。そんな中で、ChatGPTの音声モードを使った英会話ロールプレイは、安心・柔軟・実用的という三拍子そろった学習法です。
もちろん、完璧ではありません。でも、間違いを恐れずたくさん話す練習を重ねられるという点で、これほど効果的なツールはなかなかないと思います。
英語に自信が持てない方、自宅で気軽に英会話の練習をしたい方、ぜひ一度ChatGPTのVoice Modeを試してみてください。